直下型地震の可能性が指摘されている東京都の場合はどうでしょうか。向島や月島など古い木造住宅が密集する地域も多いわけですが、東京都は耐震診断も補強工事の助成もしていません。「二三区が独自にやっている」というのが、都が助成していない理由のようです。「新耐震設計基準」以前に建てられた木造住宅二万六〇〇〇戸を抱える太田区の場合、耐震診断の手数料二万円の半額一万円を区が補助し、補強のための費用は銀行の融資を
耐震工事にかけられる予算は「一〇〇万円未満」が七割... の続きを読む
いよいよ着工となると施主の最初のイベントが地鎮祭になりますが、最近では地鎮祭を行なわないかたのほうが多いようです。地鎮祭は神主に現場でお祓いをしてもらうのですが、通常は30分ほどですむ儀式です。ハウスメーカーは地鎮祭を義務付けているわけではなく、あくまでも施主の意向に従います。地鎮祭を行なう場合、今はお供え物を神主のほうで用意することが多く、施主は神主へ「初穂料」という名目のお礼を差し上げることに
地鎮祭や上棟式の実際... の続きを読む
最近の家造りでは高気密・高断熱がもはや常識になりつつあります。高気密・高断熱とは一言で言いますと、家という名の箱からの空気の流入を避けるため限りなく隙間をなくし、暖かさを保つ家と言えるでしょう。特に北国では厳しい寒さを生き抜くために、生活上の知恵として取り入れられました。ですから、施工会社によっては高気密・高断熱にこだわるあまり、開放感のある大きな窓やサンルーフを避けたがる傾向があります。それに窓
高気密・高断熱住宅に対する私たちの提言... の続きを読む
斜線制限と天空率についてもふれたい。建物を建てる際には、その建物によって生じる隣接地や道路の日影や風通しの悪化などを極力防ぐために、建築基準法で定められた建築計画図面に一定の斜線を引き、その斜線内に建築物を収めなければいけない決まりがある。それが斜線制限である。斜線制限には道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限の三つがある。詳しい説明は省くが、オフィスでも、住宅でも、道を歩いていると、上層階のフ
超高層化に拍車をかけた天空率の導入... の続きを読む
前の空地は誰の所有か?どういう計画があるのか?などを確認して、できるだけ分譲業者から書面の形にしてもらい、保管しておくようにします。建売り住宅も同じこと。とくに小規模開発で各戸の敷地が狭い分譲住宅などでは、1戸おきに建物を建てて、住宅の間隔にゆとりがあるように見せるなどという手法も用います。「ま、そこそこに空間があって日も当たる」と思っていたら、隙間に新たに家が建ってしまったなどということも少なく
悲劇に陥らないとも限らない... の続きを読む
高気密・高断熱住宅を考える場合、さらに住みよい家を造るためにはどんなことが必要か、考えてみたいと思います。まず、最近流行のバリアフリー住宅ですが、床の段差をなくすことは、言うまでもなくバリアフリー住宅の基本です。歳をとると、歩くときに爪先の持ち上げ高さが低くなるので、ちょっとした敷居などにもつまずきやすくなります。とくに、大きな段差より、二、三センチの段差のほうが不意をつかれて転ぶ原因にもなるので
すべての段差をなくす必要はない... の続きを読む
家づくりの業者選びは、結婚と一緒です。あなたは結婚する前に何人の彼女、彼氏とつきあいましたか。3人?5人?私はざっと数えて10人はいます。今振り返ってみれば、その中にはとびきりの美女もいました。スタイル抜群で一緒に歩くのがちょっと誇らしかった。彼女はワガママな性格で結局うまくいかなかった。意気投合したことがきっかけで軽いノリでつきあいはじめた彼女は、一締にいて居心地がよかった。でも、ささいなケンカ
住宅会社の選び方... の続きを読む
日本は、昭和30年代から、アメリカが最も輝いていた1950年代の制度や生活スタイルを、1歩遅れて導入し社会を形作ってきました。しかし、例えばアメリカの幼児教育や郊外住宅に対する考え方、つまり、理想とされた家族の在りようは、その後さまざまな矛盾をきたし、すでに軌道修正している部分も多い。戦後一貫してアメリカを追い求め、軌道修正もせず、今日まで来てしまったことが、空間の混乱を招いている原因でもあります
1歩遅れて導入し社会を形作ってきた... の続きを読む
ひと頃、キッチンの流し合は圧倒的にダブルが流行りました。ところが、最近ではどちらが良いと思うかと聞くと、たいていの人がシングルと答えます。面白いのは、ご夫婦で相談に来られると、ご主人はシングルを主張し、奥様はダブルを主張されるということです。ご主人のシングル主張説は、ダブルにすると、食器をその中につけっ放しにするからだと言うのです。だからシングルにして、すぐに洗ってほしいというわけです。いずれにせ
流し台はダブルかシングルか... の続きを読む
「アウトフレーム逆梁工法」にも問題があります。たとえば、バルコニーの先端に柱があるので、リビングーダイニングに日影ができやすくなります。バルコニーの手すりのところに大梁が来るので、小さい子供が上ってバルコニーから転落する危険もあります。大梁の形状や手すりに配慮が必要です。また、「アウトフレーム逆梁工法」によって、間取りそのものが良くなるわけではありません。リビングーダイニングに開放感は生まれますが
アウトフレーム逆梁工法は、それほど優れた構造ではな... の続きを読む