資金不足に金融当局が融資

2011.10.14

通常、SIVはABCP(AssetBackedCommercialPaper)を発行して、短期資金を繰り返し調達する。ABCPは日本流に言えば資産担保手形となり、コール・手形市場で最大でも六カ月程度の資金調達となる。このSIVには、欧米の金融当局が大量の資金を供給している。SIVの収入はボローワー(債務者)からの返済金と不動産売却代金であり、通常であれば新たな資金はほとんど必要ない。かつて、日本でもノンバンクが長期運転資金というナゾの借り入れを行っていたが、そのことは単なる収支ズレが発生しているのではなく、実損が発生していた裏返しだったことは、今では多くの人が承知している。同様に、SIVも債務者の破綻で証券化商品への利払いが滞った場合に、その資金供給に親銀行などが追貸しを行っている。さらに、モノラインにも資金不足が大量に発生しており、至る所で資金不足が発生している。その親会社も余剰資金が豊富ではないため、金融当局が慌てて個別金融機関に融資している状態だ。これでは、国家による金融機関救済と言われても仕方がない。

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