銀座、表参道、青山といった地域の地価上昇は、国際的な地価の比較感と消費需要の伸びのバランスから生じているのである。景気循環による上昇圧力ともいえる。ちなみに、同じ平成一六年九月の基準地価の発表によると、大阪でも上昇地点が出現している。大阪随一の繁華街である心斎橋周辺には、表参道と同じように外国ブランド街が形成されてきている。従来の心斎橋の繁華街は浪花っ子の好む道幅の狭い「心斎橋筋」であったが、外国ブランド街は「心斎橋筋」より一本西にある広い大通り「御堂筋」にある。この地域も銀座、表参道と同じように、需給バランスの中で地価が上昇している地域だ。一方、長期的には、老舗の多い「心斎橋筋」の土地価格は低迷する可能性がある。名古屋駅東側の地価上昇も需給バランスによるものと考えてよいだろう。直接的にはトヨタ自動車が大型ビルの建設を具体化させることへの期待価格であるが、平成一七(二〇〇五)年の愛知万国博覧会開催、中部国際空港の開業、自動車産業の好調が背景にあった。
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