カビが生えるとダニが増える

2011.12.09

カビの生えた壁や柱に、何やら白い小さなものがびっしりとくっついていることがあります。これを虫眼鏡などでよく見ると、小さな虫のようなものがさかんにカビを食べながらうごめいているのに驚かされます。多くの場合、この小さな虫は、ダニかチャタテムシです。カビを食べる性質を食菌性といいますが、このような性質はコナダニ、イエササラダニ、ニクダニ及びチリダニ科(ヒョウヒダニ属)のダニやチャタテムシに認められます。住宅内に生息するダニの中で、とくにカビを好むものはケナガコナダニです。

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このダニは、住宅内で発生する頻度の高いクラドスポリウム、アルタナリア、ペニシリウムなどのカビを好んで食べ、繁殖します。カビだけをえさにしてこのダニを飼ってみたところ、クラドスポリウムやアルタナリアなどのカビを与えたときは一ヵ月間で約二〇〜五〇倍ていどの増殖量でしたが、アクレモニウムというカビやペニシリウムの一種をえさにした場合には一ヵ月間で約三〇〇倍にもふえていました。住宅内で見られるダニの大部分を占め、ぜんそくなどのアレルゲンとしてとくに重視されるヒョウヒダニもカビを好んで食べ、顕微鏡で観察すると体の内部に存在するカビの胞子が透けてみえる場合もあります。